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2009年09月24日

心に沁みた「お買い物」

先日たまたま「お買い物」というテレビドラマを見た。
脚本:前田司郎、演出:中島由貴、出演:久米明 渡辺美佐子 市川実日子など。

のどかな田舎で暮らす老夫婦(久米明と渡辺美佐子)。ある日、おじいさんに届く一通のダイレクトメール。
東京のアンティークカメラ店から見本市を知らせる案内状だ。昔好きだったカメラの事を思い出し、その催しに出かけると言い出すおじいさん。散歩もままならないおじいさんだが、近所の神社に通い続け、登れなかった階段の頂上に上がれる位に脚力を付ける。いよいよ20年ぶりに東京へ、老夫婦の珍道中が繰り広げられる。
孫娘(市川実日子)も巻き込み、2人の人生の断片が会話の端々に現れていく。

とは言っても特段これといった大事件が起きるわけでもなく、老夫婦の日常~上京~買い物が描かれていく静かな展開だ。久米明、渡辺美佐子演じる夫婦の味わいみたいな空気感は流石だが、見ていて幾度も笑わせられつつ妙に心に沁みる。何が沁みてくるのか気になっていた。

その理由は、自分がそこにいたのかもしれないと。

夫婦や家族の間では言葉の断片が交わされるが、その説明というか思いなどは一々口に上らないのが殆どだ。
言葉のうしろにある口にすることが無い思い、ある光景や出来事に対する独特な感じ方。
こういう断片が幾重にも重なって日常がある。
上京~買い物というイベントの中で、この老夫婦の間で
過去の断片が顔を出していく。
老夫婦にある幾重にも重なった内にある感情の断片、内に抱えたままなかなか表には出ない、そういう日常に自分は共鳴したんだと思う。

日常の中にある口にすることが無い思い、それは深くて力があるという気がした。
ちょっと強引だが類型タイプは「小津映画」なのではないかと思う。
こういうきちんとしたもの、静かに内面を照らし出す味わい深いものがこれから増えていくような気がする。(増えて欲しい)

おじいさんのカメラじゃないけど、忘れなくてはならない理由があろうとも好きなことに心を注ぎ、楽しむ事を忘れたくないものだ。

2009年06月13日

行き着くところは自助努力型 !?

2009年6月。ハイブリッドカーが人気を博し、将来のCO2削減目標値が一層高められるなどエコロジーの波は益々加速しています。

一方で身近な生活風景~道を舞うコンビニ袋、ゴミ箱がすぐ埋まる使い捨ての容器や包装紙・フィルム類、稼動しっぱなしのエアコン~を見る時、私たちが消費するエネルギーは如何に無駄が多いかを痛感します。

果たして莫大なエネルギー消費に慣れた生活を省エネルギー化できるでしょうか。
常々思っていたのは、便利であることが当たり前になりすぎてはいないか、です。

ここで便利についてちょっと考察。
「うわべだけ・便利の法則」
快適で便利な商品やサービスの利用を行うと以下の影響作用が起こる。

利用者) +1(一つ楽をする)
環 境)   -1(環境への付加が増える)
利用者)  -1(得られたかもしれない知的機会を失う)

何か楽をすれば、環境への付加を高めるだけではなく、得られたかもしれない知恵や発見との遭遇機会を失うのではないか、という事です。

車では見過ごしてしまうことでも自転車や徒歩なら見えること。
出来合いを買ったり、他者に依存せず、自ら試し行うことで得られる知恵。
エネルギー消費だけではなく、自然を活かした知恵や発見を大切するというエコロジーが益々大切になってくる、と感じています。

言ってしまえば日本的な暮らし方に回帰する、でしょうか。
できる範囲の楽しめる我慢をしていきたいです。

そんな考え方で制作販売しているのが
「究極の血液循環療法 官足法で蘇る自己治癒能力」
です。
(宣伝っぽくてすみません、発行意図としてお伝えしました)

「本当の・便利の法則」
自分の知的財産となる商品やサービスの利用を行うと以下の影響作用が起こる。

利用者) +1(一つ知的財産が手に入る)
環 境)  +1(環境への付加をなくす)
利用者) +1(長い間使える知的ノウハウが得られる)

如何ですか、「本当の・便利」ぜひお試しください。

2007年02月24日

ウェブサイトの制作相談に思う事

ウェブ制作でも映像制作と同じアプローチで

この1年ほどメイクスのウェブサイトリニューアルで勉強した影響なのかどうか、ウェブサイトのリニューアル相談を続けて頂いている。

既存のウェブサイトにコミュニティ機能などを望まれるような前向きなご相談や、既存業者への不満(意味不明のフラッシュムービーが何故必要か不明で高額)といった相談など。相談される理由が分かるのでご提案ができると考えている。

これまでは「映像制作が絡むウェブ」「既存のサイトに映像を付加する」を基本にしていて、映像が絡まないものやサイト構築の企画には消極的だった。というのは、映像の制作と同じような仕事の臨み方がウェブの場合には出来ないと考えていたから。

一つにはウェブ制作でとるべき企画アプローチが整理されていなかった事。
ウェブサイトを大方の企業が持つようになり、その位置づけや反省点も明らかになってきたと感じる。目的が定まれば、制作内容の提案ができる。極端だが「他社もやっているからホームページをつくる」では企画のしようが無いと感じていた。

一つは費用のばらつきが大きすぎた事。
制作費用も大分落ち着いてきたようだ。よく「もうウェブサイト制作はお金にならない」「過当競争だから参入するべきではない」というふうに言われている。しかし、ウェブサイトをどうやって活かすのかは、当たり前になったツールだからこそこれからが本番なんだと考えている。安価でも求められる情報をタイムリーに提供できるウェブは情報基本ツールとして大きな魅力があり、基本だからこそ企画が大切になってきていると思う。

そして本来のウェブ機能が求められだした事。
商品やサービスをカタログ的に掲載するパンフレット的な位置づけから、商品やサービスがどう使われたり役に立っているのかを集収して再発信する位置づけになってきている。アクセスする側が求めているのはこうしたウェブ本来の機能から生まれる情報になってきた。

映像制作と同じようなアプローチをウェブ制作に活かせると思っている。

2007年01月11日

鉄道会社の運営する情報サイト 相鉄Style

横浜と神奈川県央を結ぶ私鉄、相模鉄道が運営、沿線25の駅ごとに街を知るタウンライターの記事からなるちょっと変わったウェブサイト。2006 年All Aboutのスーパーおすすめ大賞を受賞するなど、多くのメディアで取り上げられている。沿線25駅に暮らす住民がタウンライターとして応募、地元ならではの情報を記事にしている。

損得ではなく、情報提供を通じて人の役に立つという新しいコミュニティネットワークの仕組みが面白いと思う。

駅ごとに『横浜Style』『海老名Style』『湘南台Style』というふうに25駅の「Style」が集まって、『相鉄Style』は構成されている。各駅のメインコンテンツは、その駅のことをよく知る「タウンライター」が書くコラム。グルメ情報から病院、介護、塾・習い事まで「ローカルでコアな情報」が集まっている。http://www.sotetsu.net

常々地元のタウン誌(ショッパーやタウンニュースといったフリーペーパー)に密かな可能性を感じていた。その理由は生活に密着しているので結構見てしまう、地元なので親近感があって「あの辺かあ」と場所が思い浮かぶこと、身近な情報は意外と耳に入らなかったりする、といったあたりにある。
しかし、広告物の範疇にある情報発信では超えられない限界を感じていたため、フリータウン誌は「可能性」なのだ。

こうした経済効果ありきではなく、自分の持つ何か(情報や経験)を提供すること、お金ではなく、お互いに価値を与え合う社会のあり方、それは東京大学大学院情報学環教授 西垣通氏の言うところの「互酬経済」にこれはあてはまるのではないか、市場経済とは一線を画する新しい社会のあり方を示唆しているように思えた。

お金の影がちらつかない情報にはある種の暖かみがあって、つい見てしまいます。 ちなみに私はJR横浜線沿線住民なので「相鉄Style」が羨ましいです。

2006年11月02日

連載中の日経「私の履歴書」で感じた最高のコンテンツ

日経朝刊の「私の履歴書」、月毎でお一人毎月1日には誰が執筆するのかいつも注目している。
11月からは味の素会長 江頭邦雄氏。

中で大変共感した一節があった。それは筆者が進路に迷った時に巡り会い、その後の生き方に大きな影響を貰ったとふり返る「私の履歴書」、その存在の今日的意味である。

江頭氏が現在、その時巡り会った単行本化された「私の履歴書」を紙上で執筆している因果も面白いが、これからどういう生き方をすればいいのか思い悩んでいる時に「私の履歴書」に掲載されたリアルな生き様から触発され、道が開けたと感じさせた事だ。生きる上で生々しい他者の生き方こそ最高のコンテンツなんだと日頃考えていたので、なんだかワクワクしてきてしまったのだ。

今、時代は急変し、一人ひとりが自分を真剣に見つめ、生き方を考える、これまでになかった広い意味でのクリエイティビティが必要になっていると思う。一人ひとりにとっての良いを見つけていくこと、これは大変なこと、簡単には行かないだろう。自ずと自分の感覚に近い、これって良いなという例が必要になる。

仕事柄求められるものをコンテンツとして発信し、それを生業とすることが理想とずーと考えてきた。普通の人の一つ一つの決断や生き方が、今を生きる他者の力になる、そんなコンテンツ。リアルな他者の生き方・考え方をそれを求める人へ感動というスパイスを利かせて提供する、それが見当違いではないと江頭氏の文章から力を戴きました。

2006年10月05日

マグナチューンのCCルール

コンテンツホルダー、コンテンツパブリッシャー、
購入者の開かれた関係に光明!?

報道によると欧米で広がりを見せる新種の音楽ネット配信サービスが日本に上陸するようだ。
何が新種かというとアーティストから音源を募り、ウェブサイト上で配信、無料で視聴とダウンロードが可能、高音質での入手は有料だが金額は5〜18$の間で購入者が決めることが可能、この半額をアーティストに還元、マグナチューンの収益源はビジネスユースでの使用許諾料というもの。

こうしたコンテンツに関わる開かれた関係がとても有望に映るのだ。才能・機会・可能性・報酬、これらの要素が公平な関係で経済的に成立する仕組みづくりはとても良い。従来型の著作権運用型ビジネスでは多様な価値に仕組みが追いつかないと思うのだ。音楽に限らず野菜とか家具とかでもそうなんじゃないだろうか。良いものを作って売りたい、良いものを心根が同じ人から買いたい、大量生産・大量消費メカニズムから脱皮する様々なトレンドが動き出していると思う。

メイクスでもCC(クリエイティブ・コモンズ)ルールを採用したわくわくできて知ることが
その人のためになるコンテンツづくりを始めようと計画しています。
これについては、徐々にご案内していきたいと思いますので、宜しくお願いします。